早稲田大学(東京都新宿区)そばの老舗喫茶店「ぷらんたん」がコロナ禍でピンチに陥っている。オンライン講義などで学生街が閑散とし、客が激減したためだ。マスターの前田広喜さん(65)は廃業まで考えたが、学生有志が「いまは集まれないけれど、かけがえのない居場所。コロナ収束後も、卒業後もずっとあり続けて」と存続へ向け協力を申し出た。30日、クラウドファンディングがスタートした。50日で500万円を集めるのが目標だ。
1950年の創業。早大OBでもある前田さんは4代目で、妻の美智子さん(65)と2人で切り盛りしてきた。「プランタンはフランス語で春の意味。学生街が最も華やぐ季節が卒業式や入学式のある春なのでね。でも70周年を迎えた昨年は散々。コロナ前は南門からどっと出てくる学生さんを眺めてコーヒーをいれていましたが、オンライン講義が中心になり、その姿が消えました。卒業生も立ち寄ってくれる早稲田祭も中止。
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毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20210130/dde/001/040/030000c
2021年1月30日 東京夕刊