ドイツのシュパーン保健相は26日、欧州連合(EU)が新型コロナウイルスワクチンの域外への輸出を規制する案を示したことについて、
欧州はワクチン供給の「公平な分配」を受けるべきだとして、規制案を支持する姿勢を示した。ZDFテレビで述べた。
EUは、英アストラゼネカなどによるワクチン供給の遅れに不満を募らせており、感染抑制策にも影響が出ている。
シュパーン保健相は、ワクチンの供給遅れについて「製造面で問題が生じていることは理解しているが、関係者全員が同じように影響を受けるべきだ」と主張。
「欧州を優先せよ、というわけではない。ただ、欧州は公平な分配を受けるべきだと言っている」とし、ワクチン輸出を規制するのは理にかなっていると述べた。
アストラゼネカは22日、EUに対して、3月末までの供給合意が順守できない恐れがあると通告。
ファイザーも、EUへのワクチンの供給ペースを落とさざるを得ないとしている。
https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-germany-spahn-idJPKBN29V0Y6