※北海道新聞
新型コロナウイルスの感染拡大に小樽市が危機感を強めている。感染経路が追えない市中感染も広がっており、直近1週間の人口10万人当たりの感染者数は緊急事態宣言下の東京都や神奈川県に匹敵。市は多人数での会食などが要因と見ており、15日に出した迫俊哉市長の緊急メッセージの周知を強化し始めた。
小樽市の感染者数は1月に入り激増。21日現在、延べ258人となり、昨年通年の延べ313人の8割を超えた。1週間の10万人当たりの感染者数は市が緊急メッセージを出すきっかけとなった7〜13日には102・3人と、東京都の88・4人を上回った。13〜19日は60・5人とやや減少し東京都の78・0人は下回ったが、依然、神奈川県の64・7人に匹敵する多さだ。
市は、年末年始以降、目立つ感染事例として《1》親戚や知人の多人数での集まり《2》多人数での会食《3》他地域からの帰省―の3点をホームページに掲載。本州などから帰省した親戚や知人が数十人規模で家に集まったケースもあったという。
1月の感染者のうち経路不明は60人超と、おおむね4人に1人の割合に上る。経路不明は濃厚接触者をたどるなどして感染拡大を抑え込みにくく、まん延のリスクが高まる。
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