茨城県と水戸市が15日発表した新型コロナウイルス感染者159人のうち、80人は美浦村受領の特別養護老人ホーム「みほ」の利用者と職員。14日までに確認分を含めた感染者は計85人となり、県内過去最大のクラスター(感染者集団)となった。
県によると、同施設では14日までに5人の感染が判明し、濃厚接触者として約120人を検査した結果、新たに60〜90代の利用者60人と、20〜60代の職員20人の男女計80人が陽性と分かった。
利用者60人の年代別内訳は、90代26人、80代22人、70代10人、60代2人。症状は確認中で、現在は施設内で療養しているという。県は今後、施設が人手不足になった場合など必要に応じて応援職員を派遣する。
水戸市内で9日に開かれたバスケットボール県高校新人大会の参加校では、感染が相次いだ土浦市内の私立高とは別の学校の男子生徒5人と男性教員1人の感染が分かった。大会参加者の感染者は計29人に拡大した。
筑西市の高齢者福祉施設では、90代女性利用者の感染が判明し、施設内の感染者は計13人に広がった。
ほかに、県警察学校(茨城町)で研修中だった、取手署と古河署の20代女性巡査2人の感染が分かった。県警は同じ研修に参加していた76人を学校内待機とし、濃厚接触の学校職員1人、接触のあった本部の6人、古河署員1人を自宅待機とした。
県庁財政課の40代男性職員も陽性が判明した。内部事務が担当で、県民との接触はなかったという。
新規感染者159人のうち、経路不明者は29人。
茨城新聞社
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