学者ら、アストラゼネカ・ワクチン計画中止を呼びかけ
日豪プレス 2021年1月13日
https://nichigopress.jp/ausnews/202485/
「効力が低く、集団免疫が期待できないおそれあり」
オーストラリア・ニュージーランド免疫学会(ASI)は、
「アストラゼネカ・ワクチンは効力が低く、
集団免疫ができないおそれがあるため、同ワクチン配布の計画を
直ちに中止する」よう呼びかけている。
シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。
オーストラリアのコロナウイルス・ワクチン接種の
中心となっている同ワクチンは、
第III相治験で、推奨用量投与では
効力が62%にとどまるという結果になった。
一方、ファイザー社、モデルナ社のワクチンは
それぞれ95%の効力が示されている。
同学会会長のスティーブン・ターナー教授は、
「これまでに得られたデータによる限りでは
アストラゼネカ・ワクチンを大々的に採用すべきではない。
同ワクチンは効力が低いため、集団免疫確立のために
広く一般的に採用するのはためらわれる。
他にも優れたワクチンがあり、そちらを優先すべきだ。
ただし、効力の優れたワクチンが出回るまでに
コロナウイルスの症状を抑えるために用いることはできると思う」
と語っている。
感染症専門家のミシェル・アナンダ=ラジャ准教授は、
「同ワクチンの安全性に問題はないし、
感染患者の症状を軽減する効果があるようなので、
その目的に使うことはできるかも知れない」と語っている。
また、オーストラレーシアン・ウイルス学会も1月11日午前中には、
「同ワクチンが集団免疫をつくるのに
十分な効力があると証明されるまで
配布計画を中止する考えを支持する」
と返答していたが、その後、学会内で議論が起き、同日夕刻には、
「学会としては同ワクチン配布に反対しないことを決めた」
と伝えている。
また、立場を変更した理由については、
「ワクチンに対する一般社会の信頼を損ねたくないこと。
また、ワクチンの全体像をまだ把握していないこと。
もちろん、もっとも効果的なワクチンが必要だが、
現在はまだ同ワクチンについては全体像をつかんでいない」
と語っている。
豪医師会(AMA)のアンドルー・ミラーWA州支部長は、
「現在のようなウイルス感染を大幅に防止するためには
効力は70%、できれば80%以上あることが望ましい」
と語っている。
■ソース
Scientists call for pause on AstraZeneca vaccine rollout
https://www.smh.com.au/national/scientists-call-for-pause-on-astrazeneca-vaccine-rollout-20210112-p56tjt.html
関連
新型コロナウイルス 治療薬・ワクチンの開発動向まとめ【COVID-19】
(1月8日UPDATE)
https://answers.ten-navi.com/pharmanews/17853/
日豪プレス 2021年1月13日
https://nichigopress.jp/ausnews/202485/
「効力が低く、集団免疫が期待できないおそれあり」
オーストラリア・ニュージーランド免疫学会(ASI)は、
「アストラゼネカ・ワクチンは効力が低く、
集団免疫ができないおそれがあるため、同ワクチン配布の計画を
直ちに中止する」よう呼びかけている。
シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。
オーストラリアのコロナウイルス・ワクチン接種の
中心となっている同ワクチンは、
第III相治験で、推奨用量投与では
効力が62%にとどまるという結果になった。
一方、ファイザー社、モデルナ社のワクチンは
それぞれ95%の効力が示されている。
同学会会長のスティーブン・ターナー教授は、
「これまでに得られたデータによる限りでは
アストラゼネカ・ワクチンを大々的に採用すべきではない。
同ワクチンは効力が低いため、集団免疫確立のために
広く一般的に採用するのはためらわれる。
他にも優れたワクチンがあり、そちらを優先すべきだ。
ただし、効力の優れたワクチンが出回るまでに
コロナウイルスの症状を抑えるために用いることはできると思う」
と語っている。
感染症専門家のミシェル・アナンダ=ラジャ准教授は、
「同ワクチンの安全性に問題はないし、
感染患者の症状を軽減する効果があるようなので、
その目的に使うことはできるかも知れない」と語っている。
また、オーストラレーシアン・ウイルス学会も1月11日午前中には、
「同ワクチンが集団免疫をつくるのに
十分な効力があると証明されるまで
配布計画を中止する考えを支持する」
と返答していたが、その後、学会内で議論が起き、同日夕刻には、
「学会としては同ワクチン配布に反対しないことを決めた」
と伝えている。
また、立場を変更した理由については、
「ワクチンに対する一般社会の信頼を損ねたくないこと。
また、ワクチンの全体像をまだ把握していないこと。
もちろん、もっとも効果的なワクチンが必要だが、
現在はまだ同ワクチンについては全体像をつかんでいない」
と語っている。
豪医師会(AMA)のアンドルー・ミラーWA州支部長は、
「現在のようなウイルス感染を大幅に防止するためには
効力は70%、できれば80%以上あることが望ましい」
と語っている。
■ソース
Scientists call for pause on AstraZeneca vaccine rollout
https://www.smh.com.au/national/scientists-call-for-pause-on-astrazeneca-vaccine-rollout-20210112-p56tjt.html
関連
新型コロナウイルス 治療薬・ワクチンの開発動向まとめ【COVID-19】
(1月8日UPDATE)
![【ワクチン】豪学者らアストラゼネカの計画中止呼びかけ 型落ちベクターの効力62% (ファイザーモデルナ最新mRNAの効力95%) [納豆パスタ★]->画像>1枚](https://ten-navi-prd-cms-img-481565300627.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/wordpress/wp-content/uploads/20210108115351/COVID-19_3_37.png)
https://answers.ten-navi.com/pharmanews/17853/