政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は5日夜の会見で、「個人的な意見ではなく、
分科会としてのコンセンサスだ」として、「緊急事態宣言を発出すべき時期に至った」との認識を示した。
現状について尾身会長は「分科会として昨年8月以降、緊急事態宣言回避のための提言を行い、
国や自治体も12月には飲食店の営業時間短縮や外出自粛の要請、テレワークの推進、年末年始の帰省や
初詣の分散などの強い要請を行ってきたが、その後も首都圏では人流が減らず、
東京都のモニタリング会議では医療逼迫がさらに深刻化していると評価された」と説明。
その上で、「首都圏では、すでにステージIV相当の対策が必要な段階に達している。感染の状況は全国的に一様ではないが、
首都圏の感染状況が沈静化しなければ、全国的かつ急速な蔓延のおそれもある。
今は感染対策の強化を優先事項として、短期間に集中すべき時期だ」とした。
また、緊急事態宣言下に実質すべき具体的な施策については、「4月緊急事態措置をそのまま繰り返すのではなく、
これまで学んできたことを基に、感染リスクの高い「三つの密」や大声、感染リスクが高まる「5つの場面」を中心に、
集中的に感染の機会を可及的速やかに低減することが重要である」として、東京都を中心とした首都圏では、
「飲食の場を中心に、感染リスクの高い場面を回避する対策や、その実効性を求める環境づくり」の必要性を訴えた。
「感染リスクが高まる5つの場面」とは?
1.「飲酒を伴う懇親会等」…気分が高揚し、注意力が低下する。聴覚が鈍麻して大きな声になる。
狭い空間に大人数が滞在する。回し飲みや箸の共有が感染リスクを高める。
2.「大人数や長時間に及ぶ飲食」…接待を伴う会食、深夜のはしご酒は、短時間の食事に比べてリスクが高まる。
5人以上の会食では、大声になり、飛沫が飛びやすくなる。
3.「マスクなしでの会話」…昼カラオケ、車やバスの移動などにおいて、マスクなし・近距離で会話することで、飛沫が飛ぶ。
4.「狭い空間での共同生活」…長時間にわたり閉鎖空間になるため。寮やトイレなどの共用部分などでの感染が疑われる例が報告されている。
5.「居場所の切り替わり」…仕事中はしっかり対策をしていても、休憩時間に入ると気が緩み、
休憩室、喫煙所などへと居場所が切り替わることでリスクが高まる。
https://times.abema.tv/news-article/8640801
分科会としてのコンセンサスだ」として、「緊急事態宣言を発出すべき時期に至った」との認識を示した。
現状について尾身会長は「分科会として昨年8月以降、緊急事態宣言回避のための提言を行い、
国や自治体も12月には飲食店の営業時間短縮や外出自粛の要請、テレワークの推進、年末年始の帰省や
初詣の分散などの強い要請を行ってきたが、その後も首都圏では人流が減らず、
東京都のモニタリング会議では医療逼迫がさらに深刻化していると評価された」と説明。
その上で、「首都圏では、すでにステージIV相当の対策が必要な段階に達している。感染の状況は全国的に一様ではないが、
首都圏の感染状況が沈静化しなければ、全国的かつ急速な蔓延のおそれもある。
今は感染対策の強化を優先事項として、短期間に集中すべき時期だ」とした。
また、緊急事態宣言下に実質すべき具体的な施策については、「4月緊急事態措置をそのまま繰り返すのではなく、
これまで学んできたことを基に、感染リスクの高い「三つの密」や大声、感染リスクが高まる「5つの場面」を中心に、
集中的に感染の機会を可及的速やかに低減することが重要である」として、東京都を中心とした首都圏では、
「飲食の場を中心に、感染リスクの高い場面を回避する対策や、その実効性を求める環境づくり」の必要性を訴えた。
「感染リスクが高まる5つの場面」とは?
1.「飲酒を伴う懇親会等」…気分が高揚し、注意力が低下する。聴覚が鈍麻して大きな声になる。
狭い空間に大人数が滞在する。回し飲みや箸の共有が感染リスクを高める。
2.「大人数や長時間に及ぶ飲食」…接待を伴う会食、深夜のはしご酒は、短時間の食事に比べてリスクが高まる。
5人以上の会食では、大声になり、飛沫が飛びやすくなる。
3.「マスクなしでの会話」…昼カラオケ、車やバスの移動などにおいて、マスクなし・近距離で会話することで、飛沫が飛ぶ。
4.「狭い空間での共同生活」…長時間にわたり閉鎖空間になるため。寮やトイレなどの共用部分などでの感染が疑われる例が報告されている。
5.「居場所の切り替わり」…仕事中はしっかり対策をしていても、休憩時間に入ると気が緩み、
休憩室、喫煙所などへと居場所が切り替わることでリスクが高まる。
https://times.abema.tv/news-article/8640801