香港終審法院(最高裁)は12月31日、中国政府の香港国家安全維持法(国安法)違反で起訴された香港メディア界の大物、黎智英(ジミー・ライ)氏(73)について、再び勾留すると決定した。
地元タブロイド紙・蘋果日報(アップルデイリー)創業者の黎氏は、中国政府を厳しく批判してきた。香港の民主化運動を支持する著名人の1人で、中国当局は国家安全保障を脅かすために外国と共謀したとして、訴追している。
黎氏は昨年8月に逮捕された2日後に保釈されたが、12月2日にあらためて、不動産詐欺など別件の疑いで逮捕され、勾留された。12月11日に国安法違反で起訴され、23日にまた保釈が認められた。
保釈後の黎氏は自宅軟禁状態に置かれていたが、保釈を認めた高等法院(高裁)の決定を不服とした検察が上訴していた。
香港終審法院は検察当局の上訴について2021年2月1日に審理するまで、黎氏を勾留するよう決定した。
終審法院の判事たちは判決文で、「(高等法院の)学識高い判事が本件で誤った判断をしたと考える、相当の理由がある」と述べた。国安法第42条の「国家安全保障を脅かす行動を容疑者や被告人が続行しないと考える、相当の根拠がない限り」裁判官は保釈を認めてはならないという規定を、根拠とした。
香港の民主活動家をめぐっては、広東省深圳の裁判所が12月30日、香港から8月にボートで台湾へ脱出しようとして中国当局に拘束された10人に、懲役7カ月から3年の実刑判決を言い渡したばかり。活動家たちは拘束後、中国大陸に移送され、中国の司法制度で手続きが進められた。
■香港では英雄、中国では「裏切り者」
https://news.yahoo.co.jp/articles/64b732cc5453ff2f79c1b3d43a8aea1bd4f0dd88
地元タブロイド紙・蘋果日報(アップルデイリー)創業者の黎氏は、中国政府を厳しく批判してきた。香港の民主化運動を支持する著名人の1人で、中国当局は国家安全保障を脅かすために外国と共謀したとして、訴追している。
黎氏は昨年8月に逮捕された2日後に保釈されたが、12月2日にあらためて、不動産詐欺など別件の疑いで逮捕され、勾留された。12月11日に国安法違反で起訴され、23日にまた保釈が認められた。
保釈後の黎氏は自宅軟禁状態に置かれていたが、保釈を認めた高等法院(高裁)の決定を不服とした検察が上訴していた。
香港終審法院は検察当局の上訴について2021年2月1日に審理するまで、黎氏を勾留するよう決定した。
終審法院の判事たちは判決文で、「(高等法院の)学識高い判事が本件で誤った判断をしたと考える、相当の理由がある」と述べた。国安法第42条の「国家安全保障を脅かす行動を容疑者や被告人が続行しないと考える、相当の根拠がない限り」裁判官は保釈を認めてはならないという規定を、根拠とした。
香港の民主活動家をめぐっては、広東省深圳の裁判所が12月30日、香港から8月にボートで台湾へ脱出しようとして中国当局に拘束された10人に、懲役7カ月から3年の実刑判決を言い渡したばかり。活動家たちは拘束後、中国大陸に移送され、中国の司法制度で手続きが進められた。
■香港では英雄、中国では「裏切り者」
https://news.yahoo.co.jp/articles/64b732cc5453ff2f79c1b3d43a8aea1bd4f0dd88