小林化工の睡眠導入剤成分の混入問題を受け、日本ジェネリック製薬協会(東京、会員40社)が、同社を理事から外すことを17日にあった理事会で全会一致で決めたことがわかった。理事会に出席した小林広幸社長は「重大な事案が発生して申し訳ない」と謝罪したという。福井県が同社に対し長期の業務停止処分を検討中で、協会は県の処分後に協会の処分を検討する。
問題の薬は、特許が切れた薬と同じ成分の薬を厚生労働省の承認を得て販売する「ジェネリック医薬品」だった。協会の佐藤岳幸(たけゆき)理事長は取材に「製薬会社は命に直結する非常に重大なものを扱う。業界全体の問題と捉えなければならない」と語り「ダブルチェックを徹底するなどし、ヒューマンエラーのリスクをゼロにするよう努めるべきだ」と話した。協会によると、処分で最も重いのが除名で、ほかに期限つきの資格停止などがある。
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