NHK(2020年12月22日 12時56分)
アメリカ海軍は中東のホルムズ海峡からペルシャ湾にかけての海域を原子力潜水艦が航行したと発表しました。潜水艦の行動を公にするのは異例で、イランとの緊張の高まりを受けたけん制のねらいがあるという見方が出ています。
アメリカ海軍は21日、原子力潜水艦「ジョージア」がホルムズ海峡からペルシャ湾にかけての海域を航行したと発表しました。
アメリカ軍が原子力潜水艦の行動を公にするのは異例ですが、発表では「アメリカがいかなる脅威に対しても迅速に防衛するためのあらゆる能力を備えていることを示すものだ」としています。
これに関連してCNNテレビはアメリカ政府高官の話として、ことし1月、アメリカ軍がイランの革命防衛隊のソレイマニ司令官を殺害してからまもなく1年となるなか、イランによる何らかの攻撃が懸念されていると伝えています。
アメリカ軍は先月以降、ペルシャ湾周辺での空母や爆撃機の活動を相次いで明らかにしていて、今回の発表はイランとの緊張の高まりを受けたけん制のねらいがあるという見方が出ています。