時事通信(2020年12月21日23時39分)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020122100939
【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)と英国の自由貿易協定(FTA)締結交渉の決着が遅れていることで、英国がEUから名実ともに「完全離脱」する年末までにはFTAが欧州議会で承認されず正式に発効できないことが確実となった。合意の成否に加え、年明けの混乱を抑制する代替策も焦点となってきた。
欧州議会は21日、求めていた「20日深夜まで」の交渉合意が果たされなかったことを受け、対応を協議。国際貿易委員会のランゲ委員長はツイッターで「(FTAは)新年にしか最終的に承認されない」と明言し、「過渡的な解決策が必要だ」と訴えた。
仮に今後、年内に合意できても、年明けには関税や複雑な税関手続きが復活。物流などに混乱が生じることになる。
そうした事態を避ける代替策としてまず挙がるのが、議会が承認するまで、合意したFTAを「暫定適用」する案だ。議会軽視との批判は免れないが、交渉に妥結さえしていれば加盟国間の決定で発動は可能だ。
ただ、各国が内容を精査するには1週間程度必要とされ、来月1日からの適用には25日のクリスマス前が交渉の合意期限となる。これを過ぎれば暫定適用すら間に合わない恐れがある。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020122100939
【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)と英国の自由貿易協定(FTA)締結交渉の決着が遅れていることで、英国がEUから名実ともに「完全離脱」する年末までにはFTAが欧州議会で承認されず正式に発効できないことが確実となった。合意の成否に加え、年明けの混乱を抑制する代替策も焦点となってきた。
欧州議会は21日、求めていた「20日深夜まで」の交渉合意が果たされなかったことを受け、対応を協議。国際貿易委員会のランゲ委員長はツイッターで「(FTAは)新年にしか最終的に承認されない」と明言し、「過渡的な解決策が必要だ」と訴えた。
仮に今後、年内に合意できても、年明けには関税や複雑な税関手続きが復活。物流などに混乱が生じることになる。
そうした事態を避ける代替策としてまず挙がるのが、議会が承認するまで、合意したFTAを「暫定適用」する案だ。議会軽視との批判は免れないが、交渉に妥結さえしていれば加盟国間の決定で発動は可能だ。
ただ、各国が内容を精査するには1週間程度必要とされ、来月1日からの適用には25日のクリスマス前が交渉の合意期限となる。これを過ぎれば暫定適用すら間に合わない恐れがある。