厚生労働省によりますと、大学などで学ぶ外国人留学生はことし6月の時点でおよそ28万人に上り、おととし、留学生5000人余りに行った調査では、およそ65%が日本での就職を希望していました。
しかし、去年3月までの1年間に大学などを卒業し、日本で就職した留学生はおよそ30%にとどまっているということです。
このため東京都内のハローワーク新宿と、およそ1500人の外国人留学生が学ぶ上智大学が、全国で初めての協定を結び、対策を強化することになりました。
協定ではハローワークと大学が連携して、留学生の希望をできるだけ早く把握したうえで、新卒者をまとめて採用し、4月の入社が多いなど海外とは違う就職活動のルールや、スケジュールについて周知を行うとしています。
また、留学生を対象にした企業のインターンシップや、説明会などの情報提供を進めます。
厚生労働省は、ほかの大学とも連携を強化し、支援の取り組みを進める方針です。
ハローワーク新宿の永野靖所長は「新型コロナウイルスの影響でキャンパスに行く機会が減り、留学生が就職活動の情報を集めることが難しくなっている。きめこまやかな支援で就職につなげていきたい」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201107/k10012699111000.html
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