【映像】
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日本時間の10月30日夜、トルコとギリシャの間のエーゲ海を震源とするマグニチュード7.0の大きな地震が起き、津波が発生しました。トルコとギリシャで合わせて14人が死亡し、600人以上がけがをしています。
USGS=アメリカの地質調査所によりますと、トルコ時間で10月30日の午後3時前、日本時間の10月30日夜9時前、トルコとギリシャの間のエーゲ海を震源とするマグニチュード7.0の大きな地震がありました。
広い範囲で揺れが観測され、トルコで地震観測を行っているボアジチ大学の地震研究所は、30日、地震で津波が発生し、1人が溺れて死亡したと発表しました。
トルコ災害緊急事態対策庁によりますと、この地震で12人の死亡が確認され、600人以上がけがをしたということです。
また、震源に近いギリシャのサモス島でも建物の壁が壊れて10代の男女2人が死亡し、8人がけがをしたということです。
被害が大きいトルコ西部沿岸のイズミル県では10棟以上の建物が倒壊するなどし、現地からの映像では、救助隊員らががれきをかき分けて中に閉じ込められている人を捜している様子が確認できます。
また、ロイター通信がイズミル県のものとして伝えた映像では、津波とみられる黒い水が住宅の間を勢いよく流れていすなどを押し流す様子がとらえられています。
トルコやギリシャの当局はけが人などの救助を急ぐとともに被害の状況を調べています。
トルコのイスタンブールにある日本総領事館によりますと、これまでに日本人の被害の情報は入っておらず、情報収集を続けているということです。
ホテルの従業員「1.5メートルほどの波が押し寄せた」
イズミル県の港に近いホテルの30代の男性従業員はNHKの取材に対し、「20秒ほどの大きな揺れを感じた。妻が怖がっていたので、なだめなければならなかった。地震のあと、15分から20分ほどしてから1.5メートルほどの波が押し寄せてきて、街の中心部が一時、パニックに陥った。宿泊客12人とホテルのスタッフが自分を含めて5人いるが、上の階に避難して安全だ」と話していました。
■ツイッターには地震の直後の映像
ツイッターには、地震の直後、イズミル県の港で撮影したとされる映像が投稿されています。
動画には、岸壁が海水に覆われ、港に停泊していたとみられるボートが打ち上げられている様子が確認できます。
また、近くにある建物に向かって海水が押し寄せている様子も撮影されています。
■トルコ西部のイズミル県とは
地震で大きな被害が出ているトルコ西部のイズミル県は、エーゲ海の沿岸に位置し、イスタンブールとアンカラに次ぐ、トルコ第3の都市、イズミルを中心とする県です。
イズミル県は、古くからヨーロッパ各国との玄関口として海運が発達し、その物流網を生かして食品や機械などの製造業が発展してきました。
最近はヨーロッパや中東の市場を見据えて日本企業の進出もみられ、2015年に日本ハムが鶏肉の生産を手がける現地企業を買収したほか、2017年にはヤンマーが現地法人を設立し、建設機械や農業機械の販売を手がけています。
また、イズミル県は観光地としても知られ、ローマ帝国時代の図書館や神殿の遺構で知られるエフェソスとペルガモンの古代遺跡は、いずれも世界文化遺産に登録されています。
■トルコでの過去の地震被害
トルコでは、これまでにも大きな被害が出る地震がたびたび起きています。
1999年8月にはトルコ西部の都市、イズミットを震源とするマグニチュード7.4の大地震が起き、1万7000人以上が死亡、4万3000人余りがけがをしました。
また、2011年10月には、イランの国境に近い東部のワン県の周辺で地震が起きて、600人余りが犠牲になっています。
ことし1月にも東部でマグニチュード6.7の地震が起き、倒壊した建物の下敷きになるなどして40人余りが死亡しました。
2020年10月31日 4時55分
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