【ワシントン=山内竜介】米財務省は16日、2020会計年度(19年10月〜20年9月)の財政赤字が3兆1320億ドル(約330兆円)となり、前年度(約9800億ドル)の3・2倍に急増すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う総額3兆ドル規模の経済対策で歳出が膨らんだことが主な要因だ。リーマン・ショック後の09年度(約1兆4000億ドル)を大幅に上回り、過去最悪の赤字幅となる。
新型コロナ対策として実施した現金給付や失業者支援、中小企業支援などで、歳出は前年度比で約1・5倍の6兆5520億ドルとなった。これに対し、歳入は景気低迷に伴う法人税や所得税が減少し、1%減の3兆4200億ドルだった。
米財務省は例年、国内総生産(GDP)と比べた財政赤字の水準を公表しているが、今回は経済の変動が大きいとして見送った。国際通貨基金(IMF)は、米国のGDP比で見た財政赤字の割合は、20年は前年から12・4ポイント高い18・7%、対GDP比の政府債務残高も22・5ポイント高い131・2%になると見込む。
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