ロシアでは新型コロナウイルスの感染がことしの春を上回る勢いで再び拡大し、当局は、
感染拡大を防ぐため規制措置を再び導入することも検討しています。
ロシアの新型コロナウイルスの感染者はことし5月中旬に1日当たり1万1000人以上でピークに達した後、減少に転じ、
外出制限や飲食店の休業といった厳しい規制措置は6月下旬までに解除されました。
しかし9月に、夏の休暇シーズンが終わって人の移動が活発になると、春を上回る勢いで再び感染が拡大し、
10月11日から3日連続で、1万3000人以上の新たな感染者が確認されています。
ロシアの中央疫学研究所のゴレロフ副所長は13日の会議で「春は、20歳から60歳の人々の間で感染が拡大したが、
秋は、65歳以上の人が感染し重症化する傾向がある」と述べ危機感を示しました。
また、感染の拡大が最も深刻なモスクワのソビャーニン市長は、今週いっぱいは感染状況を見守るとしているものの、
来週以降、必要と判断すれば、市民に不評だった外出制限など、厳しい規制措置を再び導入することも辞さない考えを示しており、
市民の間に不安が広がっています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201014/k10012662271000.html