車が盗まれ衝突事故まで起こされた…どうなる『損害賠償』 犯人に加え“車の所有者も責任負う場合”アリ
9/27(日) 7:04配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/e60372a3ac58751477a297eb5c54f0938852b39f
事故の目撃者:
「いきなりドーンと大きな音がして、『雷でも落ちた?』と言って外に出たら、車が大破していて…」
大阪市生野区で9月20日、暴走した車が対向車など3台に次々と衝突。
(リポート)
「車は最初にぶつかったとみられる場所から、100メートルほど離れた場所で横転し停まりました」
ひっくり返り大破したこの暴走車、実は盗まれたものだったのです。
事故の目撃者:
「警察が追いかけてきて『コラ!待て〜!』って」
事故の数分前、停車中の車の後部座席に突然男が乗り込み「連れていけ」などと恫喝。もともと乗っていた2人が逃げたところ男は車を奪う形で運転し、その後衝突を繰り返したのです。
男は現行犯逮捕されたあと、病院で治療を受けています。ぶつけられた車に乗っていた人にケガはありませんでしたが、一方で気になるのは補償の問題です。
犯人が悪いのは勿論分かっていますが、盗難車が事故を起こした場合、いったい誰が弁償するのでしょうか?菊地幸夫弁護士に伺います。
菊地弁護士:
「犯人の男が賠償責任を負う、自分がぶつけたんですから、これが基本です。車の所有者は今のケースですと、なかば車を奪われてしまったということで、落ち度はないと考えられます。
ただもう一つ、ケースによっては盗難車の持ち主が賠償することもあり得ます。例えば、キーをつけっぱなし、ドアを開けっぱなしでロックしない、誰でもいけるようなところに置いておいてそれを盗まれて事故が起きた場合、一連の流れに因果関係があると、持ち主も賠償責任を負うことがあります。車の保管はしっかりとしてください」
(関西テレビ9月23日放送『報道ランナー』内「そこが聞きたい!菊地の法律ジャッジより)