例年インフルエンザが流行するシーズンが近づいています。ことしはまだ流行の兆候は見られていませんが、
新型コロナウイルスとの同時流行も懸念されることから、国立感染症研究所では、
今後のインフルエンザの流行状況に注意するよう呼びかけています。
国立感染症研究所などでは、全国およそ5000の医療機関から毎週報告される患者の数を基に、
インフルエンザの流行状況を分析しています。
厚生労働省では、毎年9月から、よくとしの5月にかけて報告される、
インフルエンザの患者数を公表していて18日、最新のデータが発表されました。
それによりますと、今月13日までの1週間に報告があったインフルエンザの患者数は、全国であわせて4人となりました。
インフルエンザは、1医療機関のあたりの平均が1人を超えると全国的な流行期入りとされていますが、
現在は0.0008人と大きく下回っています。
例年、全国的な流行は11月から12月頃に始まっていて、去年は11月15日に流行期に入ったと発表されました。
分析を行っている国立感染症研究所の砂川富正室長は、「例年、この時期には数百人程度の報告があることが多い。
新型コロナウイルス対策が一定の効果をあげている可能性があるが、この傾向が続くかどうかはまだ判断できない。
新型コロナウイルスとの同時流行のおそれもあるので、今後のインフルエンザの流行状況に注意して欲しい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200918/k10012625531000.html