北海道大学と米ハーバード大学の共同研究グループは18日、地域・民族間の遺伝子の差異が
新型コロナウイルスの重症化リスクに影響しないことが分かったと発表した。
地域・民族間での重症患者の発生率の違いは遺伝子によるものではなく、環境による要因が大きいと結論づけた。
研究成果は8月25日、遺伝学や感染症に関する学術誌に掲載された。
新型コロナの感染に関わる7つの遺伝子を地域・民族別にデータベースで比較。
遺伝子の配列やたんぱく質の構造から、7つの遺伝子に差異があるかを調査した。
米国ではアフリカ系やラテン系の感染者の死亡率が他人種と比べ高いことが判明している。
新型コロナの重症化リスクは遺伝子の差異によるものではなく、個人の病歴や年齢、環境要因、社会格差によるものだとしている。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO64047060Y0A910C2L41000/