政府は、輸入した小麦を製粉会社などに売り渡す価格について、主な産地で生育が順調なことや新型コロナウイルスの影響で船の輸送費が下がったことを受けて、来月から4.3%引き下げることを決めました。
国内で消費される小麦のおよそ9割を占める海外産の小麦を安定的に確保するため、政府は一括して輸入し、製粉会社などに販売していて、その売り渡し価格を半年ごとに見直しています。
農林水産省は、来月から来年3月までの半年間の売り渡し価格を、主な5つの銘柄の平均で1トン当たり4万9210円と、前の半年間に比べて4.3%引き下げることを決めました。
オーストラリアやカナダなど主な産地で小麦の生育が順調で国際価格が下落したことや、新型コロナウイルスの影響で世界的に貿易が減り、船の輸送運賃が下がったことが主な要因で、引き下げは1年ぶりです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200910/amp/k10012609691000.html