0001記憶たどり。 ★
2020/09/02(水) 19:41:45.21ID:x3EOt3qk9台風10号について、今回、気象庁は日本への接近が見込まれる4日ほども前に、
非常に強いことばを使って異例の呼びかけを行いました。背景には、この台風10号が、
台風の特別警報の基準に該当するほど発達する見通しになったからです。
台風の特別警報とは
台風の特別警報は、暴風、高潮、波浪の3つの現象が対象です。
数十年に1度しかないような勢力で接近すると予測される際に、
中心気圧や最大風速の予想をもとに、台風が接近する前に発表されます。
発表基準は、中心気圧が930ヘクトパスカル以下、または、
最大風速が50メートル以上に達すると予想される場合です。
沖縄や奄美、それに小笠原諸島では、中心気圧が910ヘクトパスカル以下、
または、最大風速が60メートル以上となっています。
台風の特別警報は6年前と4年前に、いずれも沖縄県で発表されました。
日曜日には “特別警報級”に
2日午前の段階の予想で、台風10号は6日の日曜日には中心気圧が930ヘクトパスカル、
中心付近の最大風速が50メートル、最大瞬間風速は70メートルとなり、台風の特別警報の基準に合致しています。
気象庁は「これだけの勢力の台風が西日本や東日本に接近することは、そうあることではない」
として『特別警報級』という強い表現で呼びかけに踏み切りました。
台風の特別警報は “事前に出る”
ことしも、すでに発表されている「大雨の特別警報」は、大雨が降り、状況が極めて悪化してから発表されます。
これに対し、台風の特別警報は、台風の中心が対象地域に最も近づく、およそ12時間前に発表されます。
災害の危険性が高い場所にいる場合は、身の安全を守る最後のチャンスととらえて、
いち早い避難行動をとる必要があります。
暴風によって建物が倒壊するおそれもあるほか、大雨や高潮で建物が浸水する被害が出るおそれもあります。
崖や川、海岸の近くから離れ、頑丈な建物に避難することも重要です。
さらに、自転車や植木鉢、傘など、身近なものが凶器となるおそれもあり、
家の中など、飛ばされない場所にしまってください。
気象庁予報課の杉本悟史主任予報官は「暴風が吹き出してからでは、逃げることができなくなってしまう。
台風の特別警報が出たら、風が強くなる前に避難行動をとれるかどうかが重要だ。
これだけの勢力になると降水量も多くなることが見込まれ、雨に関しても十分な警戒を持ってほしい」と話しています。
そのうえで「これまでと同じ台風と思っていると、想像以上の被害にあうおそれがある。早めの行動をお願いしたい」と呼びかけています。