8/18(火) 9:41
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西日本新聞
新型コロナウイルスの感染が確認された福岡県嘉麻市の60代男性を巡り、事実無根のうわさが飛び交っている。「感染を責められて自殺したそうだ」−。うわさの舞台は、会員制交流サイト(SNS)や男性が暮らす地域。男性は既に回復し、自身が営む理髪店も再開している。「知らないところでデマが拡散していて不愉快。もうやめてほしい」と訴えている。
SNS上では、男性が自殺したとする理由について「理髪店に誹謗(ひぼう)中傷の落書きや張り紙をされた」「アルバイト先の同僚から責められた」などと書かれた。男性は「嫌な気持ちになった」と心中を説明する。
男性や県などによると、男性は5月7日に発熱し、医療機関を受診。2度目の受診で肺炎の症状が確認され、PCR検査を受けたところ12日に陽性と判明した。男性は感染症指定医療機関に入院、2週間後に退院した。保健所から「後日、再び陽性になる場合もある。しばらくは自宅待機を」と指示され、理髪店や小売店のアルバイトは1カ月以上休んだ。
7月中旬、再開した理髪店の常連客からかかってきた電話に耳を疑った。「自殺のうわさが流れているけど、めげずに頑張ってね」。驚いて住民やアルバイト先の同僚に尋ねると7月初旬ごろ、知人の話やツイッターの投稿でうわさを知ったといい、その後も複数の人から似たような話を耳にしていた。別の近所の住民は、県外に住む子どもから「あそこのおじさん亡くなったの?」と、電話で真偽を確認されたという。
うわさに対し、男性は「全て事実ではない」と語気を強める。デマを信じた客が理髪店に来なくなったかも、と心配する。「うその情報を広められ営業妨害だ。私は自殺していない。元気に働いています」
(長美咲)
「悪意はなかった」…結果的に加担
新型コロナウイルスに感染した福岡県嘉麻市の60代男性に関して、男性が亡くなったことを示唆する内容をツイッターに投稿した男性が、西日本新聞の取材に応じた。誹謗(ひぼう)中傷で男性が自殺したというデマを信じ、心ない行いへの怒りから発信したが、誤った情報はインターネット上で広がった。「善意」のつもりが、結果としてデマに加担する形となった。
投稿内容は「(誹謗中傷で)人を自殺に追い込んで、何をしたかったんやろ?」。投稿した理由を「こんな陰湿なことをする人がいるのかと許せなかった」と説明する。
全文はソースで
https://news.yahoo.co.jp/articles/df141b88ccfdc1c30a2ac35f020a4174c480f4d8