建設アスベスト訴訟、10月弁論 統一判断示される可能性―最高裁:時事ドットコム
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020080601285&g=soc
2020年08月06日21時39分
建設現場でアスベスト(石綿)を吸い込み、健康被害を受けたとして、神奈川県の元労働者らが国と建材メーカーに損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第1小法廷(深山卓也裁判長)は6日、原告側、被告側双方の意見を聴く弁論期日を10月22日に指定した。
第1小法廷には、同様の訴訟がほかに3件係属。石綿が肺がんなどを引き起こす危険性を国がいつ認識し得たかなどをめぐる二審の見解が分かれており、判決で統一判断が示される可能性がある。
弁論が指定された訴訟の一審横浜地裁判決は、国内で石綿の危険性についての知見が確立した時期を1972年と判断。原告側が主張した「遅くとも65年」当時、国が防じんマスクの使用を事業者に義務付けるなどの規制をしなかったことは「著しく合理性を欠くとは言えない」と述べ、メーカーの責任も否定した。
これに対し二審東京高裁は、国が石綿の危険性を認識した時期を、さらに遅い80年ごろとする一方、国が81年までにマスクの使用を義務付けなかったことを違法と判断。国とメーカー4社の責任を認定した。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020080601285&g=soc
2020年08月06日21時39分
建設現場でアスベスト(石綿)を吸い込み、健康被害を受けたとして、神奈川県の元労働者らが国と建材メーカーに損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第1小法廷(深山卓也裁判長)は6日、原告側、被告側双方の意見を聴く弁論期日を10月22日に指定した。
第1小法廷には、同様の訴訟がほかに3件係属。石綿が肺がんなどを引き起こす危険性を国がいつ認識し得たかなどをめぐる二審の見解が分かれており、判決で統一判断が示される可能性がある。
弁論が指定された訴訟の一審横浜地裁判決は、国内で石綿の危険性についての知見が確立した時期を1972年と判断。原告側が主張した「遅くとも65年」当時、国が防じんマスクの使用を事業者に義務付けるなどの規制をしなかったことは「著しく合理性を欠くとは言えない」と述べ、メーカーの責任も否定した。
これに対し二審東京高裁は、国が石綿の危険性を認識した時期を、さらに遅い80年ごろとする一方、国が81年までにマスクの使用を義務付けなかったことを違法と判断。国とメーカー4社の責任を認定した。