県内で降雨が続いている影響で、精進湖近くで湖の増水時に出現する幻の湖「赤池」が姿を見せた。富士河口湖町によると、出現は2011年以来。
赤池は、精進湖東側の国道139号の瀬々波橋付近に出現。橋から南側を見下ろすと森林の間に見える。町によると、普段はくぼ地になっていて、地下でつながっているとされる精進湖の水位が上昇すると出現するという。富士五湖に続く第六の湖として「富士六湖」とも呼ばれる。
赤池近くにあるレストラン「ニューあかいけ」によると、赤池は15日に出現し、直径は約20メートル。大雨によって一時的に出現する年もあるが、これほどの大きさになるのは珍しいという。オーナー渡辺秀夫さん(75)は「精進湖の水位が低下すると消えてしまうので、1週間ほどでなくなってしまうのではないか」と話している。
県富士・東部建設事務所吉田支所によると、富士五湖では連日の降雨で水位が高い状況が続いている。精進湖の16日現在の水位は、7月の平均水位を2・79メートル上回っているという。
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