7/15(水) 8:14配信
毎日新聞
学校の教室(写真はイメージ)=ゲッティ
担任教諭からの暴言などで不登校になったとして、山梨県立甲府支援学校の元生徒(16)が県と担任だった元教諭を相手取り、500万円の損害賠償を求める訴訟を甲府地裁に起こした。14日に第1回口頭弁論が開かれ、県側と元教諭側はいずれも請求棄却を求めた。
訴状によると、元生徒は脳性まひなどの障害があり、同校小学部に入学。2011年9月ごろから、担任教諭に「アホ」「バカ」「クズ」「おまえがいると迷惑」などと繰り返し言われるようになり、元生徒は同月から断続的に不登校になった。中学部では別の教諭が授業中に机を繰り返し強くたたき、元生徒は再び登校を拒むことが多くなった。
元生徒側は「学校側が教諭の行為を隠蔽(いんぺい)したことで、元生徒が受けた精神的損害をケアできず、不登校が長期化し、学習権が侵害された」と主張している。
元生徒の家族は毎日新聞の取材に「1人の人間が傷ついているのに誰も動かないのは理不尽だ」と学校側の対応を批判した。県教委の担当者は「具体的な主張はコメントできない」としている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d018e73e4bc45a897fa05730327baacbc88e4e02