自民党の岸田文雄政調会長、石破茂元幹事長が2日、東京都議補選(5日投開票)で党公認候補の応援演説を行った。「ポスト安倍」をにらみ、「選挙の顔」としての力量をアピールする狙いもありそうだ。
岸田氏はJR王子駅前で約100人の聴衆を前に街頭演説。「(新型)コロナウイルスによって変わった社会の中で、どうやって生きていくのかも考えなければならない」と述べ、コロナ後の社会像を描く必要性を強調した。
石破氏はJR蒲田駅前でマイクを握り、「歴史を変えるのは都の中心の偉い人ではない。常に地域から国は変わる」と訴えた。
岸田氏は2日夜、都内の日本料理店で二階俊博幹事長と会食した。同席者によると、二階氏は岸田氏に「前途洋々だ。次に期待する」と持ち上げる発言をしたという。
二階、岸田両派は衆院静岡5区の候補者調整などをめぐり対立しており、今後、両氏の関係が改善されるかが焦点。石破氏も二階氏への接近を図っており、9月の石破派パーティーで二階氏が講演する予定になっている。
時事通信 2020年07月02日21時49分
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