6/25(木) 9:33配信
毎日新聞
利用した施設で感染者が確認されると、登録者に送信されるメール(サンプル)=茨城県提供
茨城県は24日、新型コロナウイルスの感染拡大防止策として、感染者と接触した可能性がある人にメールで情報提供する県独自のシステム「いばらきアマビエちゃん」を導入した。感染の第2波に備えた対策で、感染者が出入りした施設の利用者に感染情報を提供し、自主的な外出自粛や保健所などへの相談を促す。【鳥井真平】
県によると、システムの名称は、新型コロナウイルスの感染拡大で注目を集め、疫病を鎮めるとされる妖怪「アマビエ」にちなんだ。
県は、県ガイドラインで推奨する感染防止策に取り組むことを宣誓した施設や店舗に、QRコードが付いた「感染防止対策宣誓書」を発行する。施設や店舗の利用者は、掲示されたQRコードをスマートフォンや携帯電話で読み込み、メールアドレスを登録する。名前や住所、電話番号の入力は不要。
施設の利用者から感染者が出ると、感染者と同じ日に同一の施設を利用した登録者に対し、感染者と接触した可能性をメールで知らせる。風評被害を防ぐ観点から、店名は明かさない。利用者は、施設を訪れるたびに登録する必要がある。
事業者側は、宣誓書を掲示することで感染防止に取り組んでいることをPRでき、利用者側は対策を講じている施設だと確認できる。大井川和彦知事は記者会見で「経済活動を行いながら感染防御対策をする社会を築くため、この取り組みは有効と考えた」と述べた。
システムの導入を希望する事業者は、県のホームページから宣誓書の発行を受けることができる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/207d5a21c2fbf00c09cf83a3995ac1a847b78e6d