2020/06/19 11:28
厚生労働省は19日、新型コロナウイルスに感染しているかを30分程度で判定できる抗原検査について、唾液で行うことを認め、試薬を承認した。来週にも公的医療保険を適用する。検査を受ける人の負担を減らし、医療関係者の感染リスクを抑える手法として普及が期待される。
抗原検査は、検体中のウイルスの有無を調べる。PCR検査より短時間で結果が分かる利点がある。
今回承認された試薬では、唾液中に含まれるウイルス特有のたんぱく質の量を、全国の病院などにある専用機器を活用して測定する。従来の検査キットを使った抗原検査より精度が高いという。富士レビオ(東京)が開発した。ウイルス量が多い発症から9日目までの人を対象とする。これまでのように鼻の奥の粘液を使うこともでき、その場合は無症状の人も検査できる。
鼻の奥の粘液を使う検査では、医療関係者が綿棒で採取する際に、患者のくしゃみを浴びて感染する恐れがあった。今後は症状がある人の多くが唾液で抗原検査を受けられるようになる見込みだ。
安倍首相は18日の記者会見で「抗原検査のさらなる活用を進め、国内の検査体制を一層強化していく」と話していた。
ソース https://www.yomiuri.co.jp/medical/20200619-OYT1T50163/