ロンドンで人種差別に反対するデモとそれに対抗するデモが衝突した13日、倒れた白人男性を担いで避難させる黒人男性の姿が撮影され、注目を集めた。そのパトリック・ハッチンソンさんは、自分や仲間たちは「死者が出るのを防いだ」のだとBBCに話した。
黒人に対する人種差別が争点になっている場で、ハッチンソンさんが白人男性を担いで救出した姿は、ソーシャルメディアなどで高く評価された。当時の状況についてハッチンソンさんは、自分たちが何とかしなければ「悪い結果になるところだった」ため、「消防士がやるみたいに担ぎ上げて、そこから離れた」と話した。
「やらなくてはならないことをした。人が殺されないようにした」
13日にはイギリス各地で、人種差別に反対する平和的なデモが行われた。しかし、極右活動家を含む複数の集団がロンドンに集まり、警官隊と衝突するなど暴力沙汰に発展した。逮捕者は100人以上に上った。
ハッチンソンさんの職業はパーソナル・トレーナー。孫がいる。ロンドン・テムズ川南岸ウォータールー駅に近いサウスバンク・センターに友人たちといたところ、階段の上でもめごとが起きているのに気づいた。
「あの男が地面に倒れたので、踏みつぶされないよう(ハッチンソンさんの友人たちが)急いで割って入った。そうやって友人たちが彼の周りを囲って、その中に最後に自分が入っていった。消防士がやるみたいに担ぎ上げて、そのままその場を離れた。友人たちがみんな自分の盾になってくれて、あの男がそれ以上ひどい目に遭わないように守ってくれた」
自分が男性を担いでその場を離れようとする最中も、大勢が白人男性を殴ろうとしていたという。
「何も考えてなかった。ただ1人の人間が地面に倒れていると、そのことだけが頭にあった。自分たちが介入しなかったら、悪い結果になるところだった。彼を安全なところへ移動させようという以外、何も考えていなかった」
イギリスをはじめ世界各地で人種差別や警察暴力に抗議するデモが起きている。米ミネアポリスで5月下旬に黒人男性ジョージ・フロイドさんが、白人警官に暴行され死亡したことがきっかけだった。
ハッチンソンさんは英民放チャンネル4ニュースに対して、自分や友人たちがそうしたように、ミネアポリスの現場で白人警官の同僚たちが割って入って介入していたら、フロイドさんは「いま生きているはずだ」と話した。
ハッチンソンさんを助けた1人、ピエール・ノアさんはBBCに対して、「2人の命を救った」と述べた。
ボディガードとして働くノアさんは、「押しつぶされて、殴る蹴るされて死のうとしている男を救った。それに加えて、あの男を取り囲んでいた若者たちが終身刑にならないよう助けた」と話した
2020年06月15日
https://www.bbc.com/japanese/53046007
■関連ソース
ハッチンソンさんが注目を浴びた問題の映像
https://www.instagram.com/p/CBYzeSAFIHp/?igshid=1x8z63f1njixl
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