2020年5月27日 12時19分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200527/k10012446801000.html
ここ7年のうち、6年にわたって待機児童の数が全国の市区町村で最多となっていた東京 世田谷区は、保育の定員を増やし、国の基準に沿った算定方法に見直したところ、ことし4月時点の待機児童の数がゼロになったことが分かりました。
東京 世田谷区は4月1日時点の待機児童の数が、3年前の平成29年まで5年連続で全国の市区町村で最も多くなり、去年は470人と再び全国最多となりました。
世田谷区によりますと、待機児童の解消に向けて、この1年で保育の定員を800人ほど増やしたということです。
一方、育児のため仕事を休む期間を延長するには、保育が受けられない証明が必要ですが、国は育児休業の延長のために保育を申し込むケースは待機児童から外すよう求めています。
世田谷区はこれまで、こうしたケースも待機児童に算入していましたが、ことしの入園申し込みの際に育児休業の延長について意向を確認したところ、児童数で300人余りに上り、待機児童の対象から除いたということです。
その結果、ことし4月1日時点の待機児童の数はゼロになったということです。
世田谷区の担当者は「保育の定員を増やしたことに加えて、算定方法を見直したことも大きな要因とみられる。世田谷区の待機児童がゼロになったのは初めてではないか」と話しています。