https://www.yamagata-np.jp/news/202005/14/kj_2020051400307.php
山形の冷やし文化に新たな仲間―。自動販売機で布製マスクを販売している山辺町のニット製造業
「ニットワイズ」は14日、「冷やしマスク」の販売を始める。マスク内部の保冷剤でひんやり感を持続し、
熱中症対策にも効果が期待できそうだ。
マスクの両頬の部分に厚手の綿麻の布でポケットを設け、保冷剤は4個まで入れられる。
冷凍用の保存袋にマスクと保冷剤を入れて冷やし、ポケットに入れる保冷剤の数で冷たさを調節できる。
マスクは洗って繰り返し使える。同社の後藤克幸常務(53)が考案し、暑い夏に向けて試作を重ね、
サウナにも通って冷え具合を確かめたという。製造は町内の縫製業者4社が手掛ける。
新型コロナウイルスの影響でマスクが品薄だった3月に、一般的な布製マスクを自販機で販売し、
飲料と同じ4度で冷やした。4月末には「冷やしマスクはじめました」というのぼりを出し、話題を集めた。
今回の商品は、単に冷やしたマスクでなく、ひんやり感が続く改良版。「1〜2時間は冷えますよ」とのことだ。
商標登録と特許を出願済み。同町と山形市の自販機のほか、山形新聞社など全国の新聞社でつくる通販サイト
「47CLUB」で扱う。1セット1300円。
マスクの内側に保冷剤を入れて使う「冷やしマスク」=山辺町
自動販売機の隣にのぼりを掲げアピールしている=山辺町