李飛飛氏は16歳で渡米。2009年にはスタンフォード大学の助教授を務め、AI研究を評価されて2016年11月に米国グーグルのクラウド研究の副代表に就いた。グーグルは2017年、中国のクラウド型AIに関するアジア初のAI専門研究施設「グーグルAI中国センター」を設立し、李氏は共同センター長に就任した。
2017年6月、北京の清華大学は、中国共産党中央軍事委員会科学技術委員会から委託を受けて「軍民融合防衛先進技術研究所」を設立した。李氏は、清華大学とグーグルの共催するAIワークショップに参加している。2018年にスタンフォード大学に戻り、同大学人工知能研究所(SAIL)代表を務めている。
李氏は、西側諸国の最新技術を持つ専門家や技術者を厚遇で中国へ招き入れる中国共産党主導のリクルート計画「千人計画」に参加しており、米国と中国を行き来して、中国政府が支援する学術研究プロジェクトに複数回関わっている。
李氏は00年代後半、スタンフォード大学のSAILで、世界最大の画像認識データベース「ImageNet」を設立し、世界的な顔認証技術に大きく貢献した。しかし、共産党政権下の中国にも、類似の顔認証技術が渡り、当局が中国国民を監視するツールとなった。
中国共産党政権への間接的な協力を行ってきた李飛飛氏のAIに関する専門知識は、ツイッターのなかでどのような影響をもたらすのか。 米国拠点の人権組織・権利ネット国際担当の夏任磊氏は、ラジオ・フリー・アジアの取材に対し、ツイッターでは今後、中国共産党によるプロパガンダが増加すると予想している。
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2020年5月13日 21:02
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