岐阜市伝統の「長良川鵜飼」は、新型コロナウイルスに伴う緊急事態宣言が延長されたことを受け、今月11日の開幕が延期されることになりました。天候以外の理由による延期は戦後初めてだということです。
1300年以上の歴史がある岐阜市の「長良川鵜飼」は、毎年5月11日から10月15日まで行われ、期間中、多くの観光客が訪れます。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、鵜飼いを見物する観覧船の運航は、すでに延期が決まっていましたが、鵜匠の代表によりますと、緊急事態宣言が延長されたことなどから、6日、鵜飼い自体の延期も決めたということです。
鵜飼いを行えば、観覧船を運航しなくても河原に人が集まるおそれがあることなどを考慮したということです。
延期に伴い、開幕初日にとれるアユの宮内庁への献上もことしは行われません。
開幕の時期については、緊急事態宣言や県の外出自粛要請の動向を見て、判断したいとしています。
天候以外の理由で開幕が延期されるのは、戦後初めてだということです。
鵜匠代表の杉山雅彦さんは「ぎりぎりまで悩んだ末の決断だ。鵜飼いを楽しんでもらえる時期を待ってから、皆さんに伝統の漁をお見せしたい」と話していました。
ソース(2020年5月7日 4時40分)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200507/k10012419701000.html