『スピノサウルス・エジプティアクスはオール状の尾を利用して推力を得ていたと考えられる』
奇妙な大型恐竜スピノサウルスにまつわる長年の謎に、一つの答えが示された。ほとんどの恐竜が陸上で暮らすなかで、この恐竜は船のオールのような尾をもち、水中を泳いでいたというのだ。研究成果は、4月29日付けで学術誌「ネイチャー」に発表された。
スピノサウルスは大型の肉食恐竜で、その体長はティラノサウルスよりも長い15m、体重は7トンもあった。背中には巨大な帆のような突起があり、口はワニのように長く、円錐形の歯が密生していた。人々はその巨体をこれまで何度も再現してきたが、どれもほかの恐竜たちと同様の、先端に向かって細くなる長い尾をつけていた。
モロッコ、ハッサン2世大学を訪れた私(マイケル・グレシュコ、ナショナル ジオグラフィックのライター)の目の前には、こうした従来の再現図を覆す化石が横たえられていた。これらの骨を組み合わせると、ほぼ完全な尾になる。これは初めての発見だ。すべての化石を尾の形に並べるにはテーブルが5台必要で、驚いたことに、骨でできた巨大なオールのような形をしている。
論文によると、今回発見されたスピノサウルス・エジプティアクス(Spinosaurus aegyptiacus)の尾は、これまでに見つかっている大型恐竜のなかで、最も極端に水生に適応した例だという。過去の地球で最も繁栄した動物「恐竜」のなかで、この異端児がどのような暮らしを送っていたかを教えてくれるのだ。
(略)
ナショナルジオグラフィック日本版
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/20/050100271/?SS=imgview_smart&FD=1420927604
ネットで名画と話題の画像(Photograph by Paolo Verzone, National Geographic)
奇妙な大型恐竜スピノサウルスにまつわる長年の謎に、一つの答えが示された。ほとんどの恐竜が陸上で暮らすなかで、この恐竜は船のオールのような尾をもち、水中を泳いでいたというのだ。研究成果は、4月29日付けで学術誌「ネイチャー」に発表された。
スピノサウルスは大型の肉食恐竜で、その体長はティラノサウルスよりも長い15m、体重は7トンもあった。背中には巨大な帆のような突起があり、口はワニのように長く、円錐形の歯が密生していた。人々はその巨体をこれまで何度も再現してきたが、どれもほかの恐竜たちと同様の、先端に向かって細くなる長い尾をつけていた。
モロッコ、ハッサン2世大学を訪れた私(マイケル・グレシュコ、ナショナル ジオグラフィックのライター)の目の前には、こうした従来の再現図を覆す化石が横たえられていた。これらの骨を組み合わせると、ほぼ完全な尾になる。これは初めての発見だ。すべての化石を尾の形に並べるにはテーブルが5台必要で、驚いたことに、骨でできた巨大なオールのような形をしている。
論文によると、今回発見されたスピノサウルス・エジプティアクス(Spinosaurus aegyptiacus)の尾は、これまでに見つかっている大型恐竜のなかで、最も極端に水生に適応した例だという。過去の地球で最も繁栄した動物「恐竜」のなかで、この異端児がどのような暮らしを送っていたかを教えてくれるのだ。
(略)
ナショナルジオグラフィック日本版
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/20/050100271/?SS=imgview_smart&FD=1420927604
ネットで名画と話題の画像(Photograph by Paolo Verzone, National Geographic)
![【ミッシングリンク】進化の謎解明 スピノサウルスは水棲だった なお発掘風景が名画とネットで話題(画像あり) [ジェット★]->画像>3枚](https://cdn-natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/20/050100271/01.jpg)