0001中山富康 ★
2020/04/29(水) 08:58:43.69ID:W9wvwfeC9実際、ロックダウンされている欧米各国の都市を中心にDV被害が急増しているといい、4月5日には国連のグテレス事務総長が各国に向けて、新型コロナウイルス対策に「女性の保護」を盛り込むように訴えたほどである。
だが、日本にとってもすでに対岸の火事ではない。同じく5日には都内で59歳の夫が、「稼ぎが少ない」と責める妻を平手打ちし、死なせてしまうという痛ましい事件が起きている。
精神科医の片田珠美氏は、
「私が聞いた家族の話では、在宅ワークになった父親がコロナへの不安から、ネット上で集めたありとあらゆる情報にもとづき、“これに気をつけろ”“これはするな”と、口うるさく命じるようになったとか」
と言って、続ける。
「これがエスカレートしてDVに発展する危険性は大いにあります」
大阪大学人間科学研究科未来共創センター招聘教授の石蔵文信氏は、
「在宅勤務になると、定年で家にいるのと同じ状況になるから、熟年離婚の原因となる状況が前倒しでやってくることがある。
家族が一緒にいることがストレスになる家庭の場合、DVや虐待にも発展します」
「奥さんが家事や育児の負担が大きいなら、旦那さんが食事を作るとか負担をかけたりしないことです」
というのが石蔵氏のアドバイスだ。
また、精神科医の和田秀樹氏によると、こんな懸念もあるという。
「DVは家に閉じこもった状態が解ければ、ある程度収まるでしょうが、それ以上に問題なのはアルコール依存症です。在宅だと安価で飲めたり、
人目がないので歯止めがきかず飲めたりするため、外でみんなで飲むよりアルコール依存症になりやすく、一度なると治りにくいのです」
片田氏によると、コロナ鬱も増えているという。
「私のところに来る患者さんは、もともと鬱病や不安障害を抱えている方が多く、いまテレビやネットを観て不安になり、症状が悪化しています。
これまで症状がなかった人でも、コロナへの不安から鬱になる方が多い」
和田氏が、コロナ鬱になるメカニズムを説明してくれる。
「陽に当たらないと、セロトニンという神経伝達物質が減り、余計に鬱になりやすい。家にこもって体を動かさないのも同様で、
食事の量が減って、セロトニンの原料となるたんぱく質の摂取量も減る。ステイホームは鬱になりやすい状況を作り出します」
和田氏は辛辣で、
「専門家会議が感染症学者ばかりだからいけない。専門バカ会議になっています。
栄養学者や免疫学者、精神科医も加え、総合的に判断する必要があります」
ともあれ和田氏に、コロナ鬱にならない方法を示してもらおう。
「一つは、肉を食べること。二つ目は、1日15分は、陽の下で散歩など軽い運動をすること。セロトニンのほか、メラトニンというホルモンも増え、睡眠の質が上がります。」
大切な命を守るためには、閉じこもっているだけではダメなのである。
https://www.dailyshincho.jp/article/2020/04270559/?all=1&page=1