新型コロナウイルスの緊急経済対策として実施される10万円の一律給付をめぐり、大阪市の区役所に住所変更の手続きをする人などが続々と押し寄せている。
給付金の申請書は27日時点で登録されていた住所に市区町村から送付されるため、この日も朝から多くの人が訪れた。
中央区役所では、午前9時に窓口が開くと同時に、大勢の人が駆けつけた。区役所側は来所者を整理するための専門の職員を配置。
密閉、密集、密接の「3密」を避けるため待合室のいすの間隔を離したり、空き部屋を待合スペースとしたりといった混雑緩和対策を取ったが、ロビーや廊下には人があふれた。
同区役所によると約1週間前から、住所変更手続きなどを行う窓口の利用者が急増。普段は1日に100人程度だが、連日200人近くが訪れる状態が続いているという。担当者は「想定以上に人が多く、完全な『3密』回避はなかなか難しい」と話した。
この日午前に区役所を訪れた会社員の男性(33)は、「まだ住所変更をしていなかったので、あわててきました」。別の手続きで訪れた女性(27)は「人が多くて感染リスクが怖い」と懸念していた。
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