https://www.asahi.com/articles/ASN4V6WFCN4QULOB003.html
川崎市出身のフリーランスの救急医で、首都圏の複数の救急病院で診療に当たる境野高資(さかいのたかし)医師(44)が朝日新聞の取材に応じ、
新型コロナウイルスの感染が拡大するなかでの医療現場の逼迫(ひっぱく)した状況を語った。
境野医師は聖マリアンナ医科大卒。
パナマ船籍客船の元船医という異色の経験がある一方で、8年ほど前からフリーランスの医師として活動している。救急と麻酔科、小児科が専門だ。
境野医師によると、発熱やせきの症状がある人が、軽症者対応が中心のかかりつけ医でなく、X線やCT設備のある大規模な救急病院にやってくるケースが
少なくないという。発熱患者が新型コロナウイルス感染を疑われ、かかりつけ医で診療を断られている事例がある、とみている。
自らが診療に携わる救急病院にも感染が疑われる人が訪れており、その対応で他の業務が圧迫されているという。
そうした患者に対応する際は、どの病棟に受け入れてだれが対応するか
▽院内で患者を運ぶルートは
▽他の患者や見舞いの家族らとの接触を避けるには
▽移動で使うストレッチャーや病室などの消毒はどうするか
――など検討しなければならない項目が多く、多くの労力を必要とするという。
「救急病院の機能が停止しかねない状態です」
現在、神奈川県内では川崎市医…
※無料部分ここまで
画像:医療用物資が不足しているため、ペットボトルで自作したフェースシールドを装着する境野高資医師