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外出自粛の大型連休は、自宅で房総半島横断の鉄道旅はいかが?
千葉県内を運行するローカル線・小湊鉄道(本社・市原市)、いすみ鉄道(同・大多喜町)が、
走行する列車から撮影した全線の前面展望動画を動画投稿サイトやブログで無料公開している。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が発令され外出や移動に自粛要請が続くなか、
せめてもの行楽気分を味わってもらおうと始めた。珍しい取り組みという。
「ガタンゴトン」と線路を進む音声も記録。桜や菜の花など沿線の美しい里山景観を満喫できる。
両社とも「感染が終息したら実際の旅を」と呼び掛けている。
両鉄道は、養老渓谷に近い上総中野駅(大多喜町)で接続。実際には本線が分かれており
相互乗り入れはしていないが、乗り換えれば内房の五井駅(小湊鉄道)と外房の大原駅
(いすみ鉄道)間の房総半島横断が可能だ。
小湊鉄道は7日から、動画投稿サイト「ユーチューブ」の同社公式チャンネルで公開。
同社鉄道部の鯨井健太郎運輸課長(40)と荒井康伸トロッコ推進室長(41)が発案。
鯨井課長によると、下り列車の最前部に小型カメラを設置し6日に撮影した。
動画の再生時間は五井−上総中野間(39・1キロ)の所要時間とほぼ同じ1時間18分。
市街地から田園風景、山間部へと変化する車窓や写真撮影スポットとして愛好家が訪れる飯給駅の桜など、
沿線の春景色が実際に列車に乗った気分で味わえる。
全線の前面展望映像の無料公開は珍しく、24日までに再生回数は4万回を超えるなど好評。
同社のツイッターへは応援メッセージも寄せられており、鯨井課長は「予想以上の反響、公開して良かった」
とうれしそうに話す。
いすみ鉄道は、社員ブログ(同社ホームページにリンク)で3月から桜と菜の花が彩る動画を公開している。
「外出を自粛する中、春の里山風景を自宅で堪能してもらおう」と、渡辺直哉運転士(51)が3月31日に
列車の助手席側にカメラを置いて下りの大原−上総中野間(26・8キロ)を撮影。駅間ごとにアップした。
例年、春の行楽シーズンは多くの観光客でにぎわうが、今年は新型コロナの影響で激減。
渡辺運転士は「桜や菜の花はこの時期ならでは」と見どころをアピール。
両社とも「終息したら鉄道に乗りに来て、実際の房総横断旅行を楽しんでもらえれば」と呼び掛けている。
いすみ市の国吉−上総中川駅間にある警報器や遮断機のない第2五之町踏切。鉄道ファンの人気スポット
大多喜町の東総元−久我原駅間の桜のトンネル
小湊鐵道グループ【公式】
小湊鐵道線 五井駅〜上総中野駅 前面展望映像
いすみ鉄道社員ブログ
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