新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言下で、「ステイホーム週間」初日となった25日、東京・武蔵野市にある吉祥寺駅周辺の商店街は日中、混雑した印象はなかったが、閑散とまでは言えない人通りがあった。
緊急事態宣言後、3度目の週末。吉祥寺駅北口を出てすぐの吉祥寺サンロード商店街は、昼食時も人の流れは落ち着いていた。ハンバーガー店も持ち帰りのみの営業で「ここも入れない…」と、ため息をついて立ち去る人もいた。
同商店街振興組合の水野健造事務局長は、新型コロナウイルス感染拡大前に比べ、人通りは「1割か2割くらい」と話す。しかし「住みたい街」として人気の吉祥寺だけに、通常時より激減しても、ある程度の人出があるためか、過去2度の週末は「にぎわっている」という報道が相次ぎ、苦情が殺到した。
「悪い見本みたいになってしまって…。お叱りの電話が10件くらい来る日もある。『何で(通行を)止めないんだ』『何で店を閉めないんだ』とか、罵声を浴びせられる感じ」と水野局長。既に同商店街の161店舗中、約4割が休業している。「駅から(商店街を)300メートル行けば五日市街道で、その先は住宅地。周りにお住まいの方が通ったり、必要なものを買い物されているのだと思うのですが」と困惑している。
武蔵野市の安全対策課も「報道があると(苦情の)電話が鳴りっぱなし。200件くらいは来ているんじゃないか」と話す。商店街では外出自粛を呼び掛ける横断幕を掲げ、この日も市職員7人がプラカードなどを持って巡回。「人は減ってきているが、2人連れの方は1人で来ていただくなど呼び掛けたい」と、5月6日まで土日祝日の見回りを続ける。(竹内 竜也)
4/26(日) 8:00 Yahoo!ニュース 151
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