「あなたの唇は私の耳」 聴覚障害者のためのマスク、資金募る 仏
AFP 2020年4月22日 11:16 発信地:トゥールーズ/フランス [ フランス ヨーロッパ ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3278896
自身が手掛けた聴覚障害者のためのマスクを着用するアニッサ・メクラベシュさん。南仏トゥールーズにて(2020年4月14日撮影)。(c)Lionel BONAVENTURE / AFP
アニッサ・メクラベシュさんが手掛けた聴覚障害者のためのマスク。南仏トゥールーズにて(2020年4月14日撮影)。(c)Lionel BONAVENTURE / AFP
自身が手掛けた聴覚障害者のためのマスクを着用するアニッサ・メクラベシュさん。南仏トゥールーズにて(2020年4月14日撮影)。(c)Lionel BONAVENTURE / AFP
アニッサ・メクラベシュさんが手掛けた聴覚障害者のためのマスク。南仏トゥールーズにて(2020年4月14日撮影)。(c)Lionel BONAVENTURE / AFP
自身が手掛けた聴覚障害者のためのマスクを着用するアニッサ・メクラベシュさん。南仏トゥールーズにて(2020年4月14日撮影)。(c)Lionel BONAVENTURE / AFP
【4月22日 AFP】「あなたの唇は私の耳」──このスローガンのもと、両耳に中等度の難聴がある仏女性が、聴覚障害者のための透明で「すべてを兼ね備えた」マスクを作り、改良のための資金をクラウドファンディングで募っている。
このマスクを手掛けたのは、南仏トゥールーズ(Toulouse)出身の革製品のクリエーター、アニッサ・メクラベシュ(Anissa Mekrabech)さん(30)。メクラベシュさんはAFPに対し、米国のマスクから着想を得たと語った。
「マスクは私にとって悪夢です。口元の動きを読むことは、私の感覚の一つ。これができないと、私は完全にまごついてしまいます」とメクラベシュさんは言う。ウェブサイトでは「あなたの唇は私の耳。あなたが唇を隠すと、私は『聴くこと』ができません」と説明している。
メクラベシュさんは薬局でマスクを着けた従業員とうまくコミュニケーションがとれなかったことから、このプロジェクトを思いついたという。
封鎖下では「私たちは皆、マスクをしなければならない」かのような状況にあり、「このような状況ではストレスが増え、引きこもりや社会的排除が少しずつ進んでしまいます」とメクラベシュさんは言う。
メクラベシュさんは、プラスチックのような素材を綿布で挟むように基本型を設計。改良のために5000ユーロ(約58万円)を募っている。(c)AFP