新型コロナウイルスの感染拡大でマスク不足が社会問題となる中、身に覚えのないマスクが自宅に届く事案が兵庫県内で起きている。20日には、明石市の40代男性と高砂市の30代女性から、兵庫県警に相談があった。マスク不足に便乗した悪徳商法の可能性もあり、県警が注意を呼び掛けている。
県警によると、男性宅には箱に入ったマスク50枚が、女性宅にはビニール袋に入ったマスク50枚が、それぞれ20日に配達されたという。2人とも送り主に心あたりはなく、不審に思い同日、県警に相談した。
今のところ送り主からの連絡はないが、悪徳商法だった場合、一方的に送りつけられたマスクの代金を後になって請求される恐れもある。
新型コロナの感染拡大の影響で、マスクは全国的に品薄の状態。政府は4月中旬、全世帯への布マスク配布を開始した。県警は、こうした状況につけ込んだ悪徳商法や詐欺などの発生に警戒を強めている。
県警生活安全企画課は「不審なマスクの配達があれば、家族や警察に相談してほしい。注文していない商品の代金支払いには応じないことが大切」としている。
2020/4/21 12:34 神戸新聞NEXT
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/202004/0013286648.shtml