小池百合子の“血税9億円CM”、隠しきれない「出たがりな性分」
「東京都知事の小池百合子です」
こんな出だしで始まる動画がテレビで頻繁に流れるようになった。
新型コロナウイルス対策用に東京都が作ったCMなのだが、これがいま物議をかもしている。
このテレビCMはもちろんタダで作られたわけではない。ほかのCM動画と同様、製作にはそれなりの費用がかかっている。もちろんテレビで放映するにも各局に放映料が支払われている。
4月8日、東京都は緊急事態宣言に伴い都の予備費を使ってコロナ対策を行うと発表した。都によれば拠出額は12億1300万円。そのうち『WEB広告の拡充』に7000万円、『テレビ、ラジオCM枠の確保・CM製作』に5億6800万円、『新聞広告』に2億3800万円が使われるという。総予算は約9億。これは都民の血税だ。はたしてそんな大金をつぎ込んで、あのようなCMを放送する意味があるのだろうか。
『週刊文春』(4月23日号)によれば、小池都知事が出演するテレビCMは、ある問題を含んでいるという。それは6月に告示される都知事選に関係しているようだ。ひとりの政治家がテレビ画面を通して呼びかける、まるで政見放送のようにも見えるこのCM、実は“選挙事前運動”の疑いがあり、民放連の放送基準から外れるというのだ。
小池都知事のCMは連日放送されているが、今も状況は芳しくない。このまま収束する気配すら見えてこないと、露出アップが新型コロナ対策というより都知事選対策だろうと捉えられても仕方ないのではないか。
安倍首相の“星野源コラボ動画”と比べてはいけないが、あれほどまでCMを流し続けるというのはやはり“不要不求”なのでは──。
https://news.biglobe.ne.jp/domestic/0416/sjo_200416_1984281635.html