滋賀県が、入手しにくくなっている医療用の防護服の代用品として、工業実験用や食品加工用の衛生服の提供を地元企業に呼び掛けている。県内では新型コロナウイルス感染者の増加に病床の確保が追いつかなくなっているが、背景の一つに、受け入れ先の病院の医師らが着用するガウンや手袋などの不足があるという。
県によると、医療用の防護服は県内の感染症指定医療機関などで備蓄していたが、1枚数千円と高価な上、使い捨てのため、底をつきかけているという。
県は「まずは医療用に準じるような衛生用品がほしい」として、サージカルマスク▽ゴーグル▽フェースシールド▽手袋▽キャップ▽防護服―の提供を研究所や企業に打診している。「感染者の受け入れには、病室という『箱』だけあればいいわけではなく、医療者を守る衛生資材もセットでないといけない。もし余分の衛生用品があれば、どうか県に寄付してほしい」(薬務感染症対策課)と呼び掛けている。
医療用の防護服は世界的に品薄で、大阪市では14日、松井一郎市長が市民に未使用の雨がっぱの提供を呼び掛けた。今のところ滋賀県では雨がっぱは求めていないが、「レインコートでも十分に用は足りる。遠くないうちにお願いする時期がくるかもしれない」(同課)と危機感を募らせている。問い合わせは滋賀県コロナ対策チーム物資班へ。
4/18(土) 19:09配信
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