今年の世界報道写真コンテストで大賞を受賞した千葉康由さんの「まっすぐな声」©Yasuyoshi Chiba/AFP
世界報道写真財団(オランダ)は16日夜(日本時間17日朝)、第63回世界報道写真(WPP)コンテストの結果を発表した。大賞には、AFP通信で元朝日新聞カメラマンの千葉康由さん(48)が撮影した「Straight Voice(まっすぐな声)」が選ばれた。日本人の大賞受賞は、1979年以来41年ぶり4人目の快挙。また、「スポットニュース部門」では、EPA通信の黒川大助さん(44)が2位となった。(本間沙織、山本大輔)
毎年開催されている同コンテストは、主に前年1年間を通じ世界各地で撮影された報道写真の応募を受け付け、審査員による議論を経て、4月に結果を発表している世界的に権威あるフォトコンテスト。今回は125カ国・地域、4282人から「一般ニュース」や「スポットニュース」などの8部門に応募があり、24カ国44人の作品が受賞した。応募があったすべての中で最も優秀な写真を撮影したカメラマンに贈られるのが大賞だ。千葉さんは「一般ニュース」部門でも同じ写真で1位となった。
大賞を受賞した千葉さんは取材に対し、「歴史的な報道写真のアーカイブの一枚に選ばれたことを光栄に思います。その場に居合わせなければ知ることができないことが世界や日本でたくさん起こっています。自分たちが歴史の中に生きていることを自覚しながら、これからも撮影していこうと思います」と話した。
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