葛飾区がネット教材導入 課題も
http://www3.nhk.or.jp/lnews/shutoken/20200417/1000047600.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を
新型コロナウイルスの感染拡大で休校が続く児童らの家庭学習を支援するため、
葛飾区教育委員会はインターネットを使ったオンライン教材を導入しました。
一方、自宅にインターネット環境がない家庭もあることから、教育委員会は対策の検討を急いでいます。
新型コロナウイルスの感染拡大で臨時休校が続く中、葛飾区教育委員会は
区内の小中学校と特別支援学校、合わせて74校の児童や生徒の家庭学習を支援するため、
オンライン教材を導入しました。
この教材は国の学習指導要領に基づいて、民間企業が作成したもので、
子どもたちは使っている教科書に応じて問題の予習・復習ができるほか、
教職員も進捗状況などを確認できます。
今月15日から順次、オンライン教材を使うためのIDやパスワードを保護者に伝えていて、
中学3年生の息子がいるという母親は「塾に通わせていないので、高校受験まで
きちんとした準備ができるかすごく不安でした。学習の状況を
きちんと見てもらえるのは安心感があります」と話していました。
一方、教材を自宅で使うためにはインターネット環境が必要ですが、総務省の統計によりますと
インターネットの利用率は年収が400万円未満の世帯では8割を下回り、
200万円未満では6割を下回るなど年収格差が指摘されていて、学習の機会を公平に提供できるかが課題です。
教育委員会はこうした家庭向けに、休校中の学校でのパソコンの利用を当初認める方針でしたが、
緊急事態宣言が出たため取りやめました。
東京都が緊急対策としてインターネット環境がない家庭に休校中のインターネットの
通信費用を補助する方針を決めたことなどから、そうした支援策の活用に向けた調整を急いでいます。
葛飾区教育委員会の加藤憲司指導室長は、「インターネット環境がないご家庭については個別にしっかり対応したい。
東京都の対策などは、学習支援が行き渡らない家庭をサポートできるので、期待しています」
と話していました。
04/17 17:36