#赤木さんを忘れない
4/9(木) 17:00配信
「元は、すべて、佐川理財局長の指示です」
「これが財務官僚機構の実態なのです」
『週刊文春』に掲載された、大阪日日新聞・相澤冬樹記者による「 森友自殺〈財務省〉職員遺書全文公開『すべて佐川局長の指示です』 」が、大きな話題を呼んでいる。
【写真】この記事の写真を見る(6枚)
いわゆる森友問題における「公文書改ざん事件」に関与し、2年前に自ら命を絶った近畿財務局職員・赤木俊夫さん(享年54)が残した「手記」。その中では、当時の財務省、および近畿財務局幹部らの言動が実名で事細かに明かされ、一人の真面目な公務員が公文書改ざん、そして自殺へと追い込まれていく経緯が、痛切なまでに綴られている。
20代以下が「森友スクープ」に反応している
同記事を掲載した『週刊文春』3月26日号(発行部数53万部)は、発売からわずか2日で完売となった。『週刊文春』の完売は、実に2年8ヶ月ぶりのことだという(同号は4月9日現在、 Amazon では購入可能)。
しかし、今回の「森友スクープ」に関しては、ある特徴的な現象が見られた。
それは、20代以下と見られる“若い読者”が、「この記事を読むために、初めて週刊誌を買った」といった趣旨の投稿を、SNS上に相次いでアップしたことである。
そもそも週刊誌の購読者層は、40代以上が中心と言われている。新聞や雑誌の発行部数を公査している日本ABC協会によると、2019年1月〜6月期における『週刊文春』は、8割を超える読者が40代以上だった。そうしたなかで、20代以下の若い世代が、次々と「森友スクープ」に反応しているという現象は、注目に値するだろう。
「まじで、こんなの、ない」
〈文春読んだ。初めて週刊誌読んだ。正直、政策とかよくわかんないけど、人として何が良くないかは有権者の高校生にもわかる。まじめな人が守られる世の中であってほしい。ほんとびっくりしたこんなのないよ、まじで、こんなの、ない〉( Kaoさん、高校生、Twitter )
〈先日、人生で初めて週刊文春を買った。(中略)赤木さんが書いた震える文字には、改ざんの責任を押し付けられ逮捕されるかもしれない恐怖が表れていた。死を選ぶまで追いつめられた絶望は一体どれほどのものだったのだろう〉( ヨリーさん、20代、note )
※名前、肩書きはプロフィールから引用。読みやすさを考慮して改行部分を詰めています。
一方で、若者の反応に驚く、中年世代と見られる人たちの投稿も目立った。
〈今日バイトの子から、「人生で初めて週刊誌を買いました」と報告を受ける。「週刊文春」を買ったという。「なんで?」と聞いたら、「今、若い人の間で、これだけは読んだ方がいいって話がかなり回ってるんですよ」とのこと〉( 語夢万里文庫 チーム〈でがらし〉さん、Twitter )
〈昨日、帰りの電車でも若いサラリーマンが文春を読んでいたな。今見たら完売御礼だとか。この問題に無関心でいられない人が多いことに少し安堵している〉( 菊地みつさん、Twitter )
この“現象”を書店員はどう見ているか?
それでは一体なぜ、今回の「森友スクープ」は“若い世代”にまで届いているのか。都内の書店員(30代・男性)はこう語る。
「私の周りにも、今回の『週刊文春』で初めて週刊誌を買った、という若い女性がいます。そもそも『週刊少年ジャンプ』でさえ、最近は中年のサラリーマンが中心で、若い人が買っているのはあまり見ないので、やはり印象的な現象です」
実際に「森友スクープ」を読むために初めて週刊誌を買ったのは、どんな若者なのか。
「初めて『週刊文春』を読んだというその女性に、『伊藤詩織さんって知ってる?』と聞いたんです。そうしたら『知らない』と。それは結構驚きました。日本だけじゃなく、世界でも話題になった方ですし、しかも若い女性だったら知っていてもいいような話じゃないですか。そうした情報さえ、これまでどこからも入らなかったような人が、今回は読もうと言っている。それはすごいな、って思いますね」(同書店員)
今回の記事はただの「情報」ではない
つまり、これまでニュースへの関心や政治的な意識が決して高くなかった若者が、今回は反応しているのだという。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200409-00037132-bunshun-soci&p=2
*抜粋記事です。全文はリンク先へお願い致します。
*赤木さん手記