AFP 2020年4月5日 18:54 発信地:バンコク/タイ [ タイ アジア・オセアニア ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3276392?pid=22272640

タイ・チェンマイの飼育施設で買われているゾウ(2020年3月27日提供)。
(c)AFP PHOTO / ELEPHANT NATURE PARK

タイ・チェンマイにあるゾウの飼育施設(2020年3月27日提供)。
(c)AFP PHOTO / ELEPHANT NATURE PARK

タイ・チェンマイ近郊のゾウ飼育施設の近くで餌を探すゾウとゾウ使い(2020年3月28日撮影、29日提供)。
(c)AFP PHOTO / THAI ELEPHANT ALLIANCE ASSOCIATION

タイ・チェンマイ近郊のゾウ飼育施設の近くで餌を探すゾウとゾウ使い(2020年3月28日撮影、29日提供)。
(c)AFP PHOTO / THAI ELEPHANT ALLIANCE ASSOCIATION

タイ・チェンマイ近郊のゾウ飼育施設の近くで餌を探すゾウ(2020年3月28日撮影、29日提供)。
(c)AFP PHOTO / THAI ELEPHANT ALLIANCE ASSOCIATION

タイ・チェンマイにあるゾウの飼育施設で、ゾウの鼻を触る僧侶(2020年3月28日提供)。
(c)AFP PHOTO / ELEPHANT RESCUE PARK

タイ・チェンマイ近郊にあるゾウの飼育施設付近を歩くゾウとゾウ使いたち(2020年3月29日撮影、30日提供)。
(c)AFP PHOTO / THAI ELEPHANT ALLIANCE ASSOCIATION

タイ・チェンマイ近郊にあるゾウの飼育施設の近くで、餌を探すゾウ。(2020年3月29日撮影、30日提供)。
(c)AFP PHOTO / THAI ELEPHANT ALLIANCE ASSOCIATION
【4月5日 AFP】新型コロナウイルスの感染拡大により観光客が激減しているタイで、
観光業者に使役されていたゾウの多くが、
餌を十分に与えられず、長時間鎖につながれたままにされており、
飢えたり動物園に売られたり、違法伐採業者の手に渡ったりする可能性があると、
動物保護活動家らが警鐘を鳴らしている。
新型ウイルスの流行以前にも、
同国の観光業で使役されていた推定2000頭のゾウたちの一生はすでにストレスにさらされたもので、
虐待的手法を使ってゾウの「心を折り」、背中に人を乗せたり、
金もうけのための動物ショーで芸をしたりするよう仕込まれていた。
その一方、世界規模で観光がまひする中、
ゾウたちは飼育下にある場合1日当たりに必要な約300キロ分の食料など、
自分の食いぶちを稼ぎ出すことができずにいる。
ゾウの飼育業者や動物保護活動家らは、このまま緊急救済措置が取られなければ、
ゾウは餓死したり新たな搾取の対象になったりする可能性があると警告している。
同国北部における観光業の中心地である
チェンマイ(Chiang Mai)の飼育施設で働くゾウ使いのコーシンさんは、
自分のゾウも限られた餌でしのいでおり、
「ボスはできることはやっているものの、金はない」と語った。
チェンマイのなだらかな丘陵地帯にはゾウの飼育施設や保護区が点在する。
だが搾取的なものから人道的ものまでまちまちだという。