県立博物館(会津若松市)の猪瀬弘瑛副主任学芸員(36)らが、塙町で2006(平成18)年に発見された化石が、約1000万年前のヒゲクジラ類の全身骨格化石であるとの研究成果をまとめ、発表した。
ヒゲクジラ類の化石は、県内では喜多方市やいわき市などで見つかっているが、全身骨格としては県内最古とみられるという。
化石は、同町西河内の藤田砿業の採石場の、1000万〜1100万年前の地層から見つかった。鯨類はハクジラ類とヒゲクジラ類に大きく分かれる。見つかった化石の下顎の骨に歯があった跡が見られないため、ヒゲクジラ類だと判断した。体長は13メートル程度だと推定されるという。
化石は発見後、藤田砿業が保管したが、劣化する可能性があったため、同社が県立博物館に相談。猪瀬学芸員が母校、筑波大の学生だった鈴木苑子さん(現・同大大学院2年)に化石を紹介し、鈴木さんが卒業論文のテーマにしたことで、研究が進んだ。
猪瀬さんや鈴木さんらが共同研究に取り組んでいた。猪瀬学芸員は「今後、塙町や県立博物館で展示していきたい。化石を見た人たちが、自分たちの土地に対する興味を高めてくれたらうれしい」と話している。
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https://www.minyu-net.com/news/news/FM20200404-475143.php
ヒゲクジラ類の化石は、県内では喜多方市やいわき市などで見つかっているが、全身骨格としては県内最古とみられるという。
化石は、同町西河内の藤田砿業の採石場の、1000万〜1100万年前の地層から見つかった。鯨類はハクジラ類とヒゲクジラ類に大きく分かれる。見つかった化石の下顎の骨に歯があった跡が見られないため、ヒゲクジラ類だと判断した。体長は13メートル程度だと推定されるという。
化石は発見後、藤田砿業が保管したが、劣化する可能性があったため、同社が県立博物館に相談。猪瀬学芸員が母校、筑波大の学生だった鈴木苑子さん(現・同大大学院2年)に化石を紹介し、鈴木さんが卒業論文のテーマにしたことで、研究が進んだ。
猪瀬さんや鈴木さんらが共同研究に取り組んでいた。猪瀬学芸員は「今後、塙町や県立博物館で展示していきたい。化石を見た人たちが、自分たちの土地に対する興味を高めてくれたらうれしい」と話している。
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