「医療崩壊」は「軽症なのに殺到する患者」のせいじゃない
新型コロナの感染拡大が日増しに問題になってきています。
当初、「検査をしないのは医療崩壊を防ぐため」の大合唱が行われていましたが、その路線を踏襲したにもかかわらず、すでに危機的状況が迫っています。
この状況の中、日本集中治療医学会の西田修理事長が、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する理事長声明」を発表しました。
声明によると、死者数が爆発的に増えたイタリアに対して、ドイツが低く抑えているのは「集中医療体制の違い」にあると指摘されています。
ICUのベッド数は、ドイツでは人口10万人あたり29〜30床であるのに対し、イタリアは12床程度。そのため、イタリアでは集中医療を受けられずに亡くなる人が増えているのが現状だと言います。
では日本のICUのベッド数はというと、なんとイタリアよりも高齢化が進んでいるにもかかわらず、人口10万人あたりのICUのベッド数は5床程度、実にイタリアの半分以下なのです!
このように、「医療崩壊」は軽症患者が殺到してという前に、受け入れる体制が不十分であることが少なくないのです。そしてそんな中、自民党政権がずっとやってきたことを振り返ってみましょう。
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感染拡大の中でも、感染症患者を率先して受け入れる急性期病床削減を撤回しなかった安倍政権
<100日で崩壊する政権・3日目>
2020.04.04 ハーバー・ビジネス・オンライン
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