【北京=中川孝之】新型コロナウイルスの感染拡大を巡り、イタリアの有名ワイン製造会社の創業者が中国政府の対応を批判し、謝罪に追い込まれた。中国では反発した業者らが商品の流通をストップしている。
2日付の中国紙・環球時報などによると、スパークリングワインで知られるボッテガ社の創業者が3月下旬、イタリアや世界で生じた新型コロナの損害について、「中国政府が補償すべきだ」とイタリア国内メディアで主張した。中国政府の初動の遅れを指摘する発言もあったという。
これが中国でもSNSで拡散され、複数の販売代理店がボッテガ社との取引停止を宣言した。創業者は発言を謝罪したが、取引再開のメドは立っていない。
2020/04/02 20:29
https://www.yomiuri.co.jp/world/20200402-OYT1T50249/