兵庫県明石市は26日、離婚相手から養育費が支払われないひとり親に対し、最大6万円を市が立て替える事業を始めると発表した。市によると、自治体による養育費の立て替えは全国初という。
対象は、離婚調停などで養育費の受け取りが決まったのに、離婚相手からの不払いが続いているひとり親の市民。今夏から半年間、市が相手側に支払いを督促し、払われない場合に月額2万円を3回まで立て替える。最大10人の支援を予定している。
市は2018年11月、ひとり親の支援策として、養育費の支払い保証制度を全国に先駆けて開始。市が保証会社に保証料を支払い、保証会社が離婚相手からの回収などを代行する仕組みで、18人が利用している。同様の制度を導入する自治体も増えているが、保証会社による回収が難しいケースもあり、立て替え事業が必要と判断したという。
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