■リフィル処方箋の仕組み
新型コロナウイルス の感染拡大が続く中で、2月28日付けの厚労省通知「新型コロナウイルス感染症に係る診療報酬上の臨時的な取扱いについて(その2)」にて、病院、薬局に行かずに薬をもらうことが、臨時的に認められるようになりました。
本来、医師法20条、歯科医師法20条にて、診察なしでの処方せん交付は禁止されています。今回、この規制が緩和されました。これまで毎回、薬をもらうためだけに、病院に通わなければならない、といったやり方が、一時的なものとはいえ、変わるということは、今後の医療のあり方を考える意味で、大きなインパクトがあります。
●受診をせずに、どう薬をもらえるようになったのか
病院、薬局には、病気の方が集まっています。パンデミックとなっている現在、病院の待合室にコロナに感染している患者さんがいる可能性は否定できません。軽症の風邪で受診した結果、コロナに感染してしまうこともあるかもしれません。また、コロナに対する治療法は見つかっておりませんので、受診したところで対症療法しかできない状況があります。
このような状況で、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの疾患は、1〜2日薬を飲まなかったとしても、すぐには自覚症状が出ないことも多いため、受診の優先順位が下がってしまうこともあります。しかし、薬を服用していないと病状悪化し、ある日突然脳卒中になってしまうこともあります。
そこで、臨時的な規制緩和により受診なしで薬をもらえるようになりました。手順は以下の通りです。
患者(コロナの疑いなし、継続的に薬をもらっている、比較的状態安定)→病院へ連絡
病院→薬局へ処方せんFAX または、病院→患者→薬局もOK
薬局→患者へ宅配便または薬剤師が在宅訪問
料金は後日(振込対応もできるかも)
●何度も病院に来てもらわないと、病院経営が苦しくなるという台所事情
今回、一時的にでも規制緩和されたことで、将来的な緩和の実験にもなります。
日本では、1〜3か月に1回、病院受診することが多いです。
カナダ、フランス、オーストラリアなどでは、3か月分くらい処方されますが、1枚の処方箋で何度も薬を調剤してもらえる制度があります。これを、リフィル処方せんと言います。リフィル処方せんがあれば、病院受診なしで何度も薬局で調剤を受けられるので、病院受診は年1回程度ということもあります。
日本では、日本医師会などがリフィル処方せんに反対しているため、まだ実現できておりません。反対の理由としては、医師が患者の状態を把握するためには継続的な受診が必要というものです。裏の理由としては、病院に何度も来てもらわないと、病院の経営が苦しくなるからだともいわれています。いわゆる「利権」の考え方です。
以下略、ソース先をご覧下さい。
弁護士ドットコムニュース 3/23(月) 10:18
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200323-00010952-bengocom-soci
新型コロナウイルス の感染拡大が続く中で、2月28日付けの厚労省通知「新型コロナウイルス感染症に係る診療報酬上の臨時的な取扱いについて(その2)」にて、病院、薬局に行かずに薬をもらうことが、臨時的に認められるようになりました。
本来、医師法20条、歯科医師法20条にて、診察なしでの処方せん交付は禁止されています。今回、この規制が緩和されました。これまで毎回、薬をもらうためだけに、病院に通わなければならない、といったやり方が、一時的なものとはいえ、変わるということは、今後の医療のあり方を考える意味で、大きなインパクトがあります。
●受診をせずに、どう薬をもらえるようになったのか
病院、薬局には、病気の方が集まっています。パンデミックとなっている現在、病院の待合室にコロナに感染している患者さんがいる可能性は否定できません。軽症の風邪で受診した結果、コロナに感染してしまうこともあるかもしれません。また、コロナに対する治療法は見つかっておりませんので、受診したところで対症療法しかできない状況があります。
このような状況で、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの疾患は、1〜2日薬を飲まなかったとしても、すぐには自覚症状が出ないことも多いため、受診の優先順位が下がってしまうこともあります。しかし、薬を服用していないと病状悪化し、ある日突然脳卒中になってしまうこともあります。
そこで、臨時的な規制緩和により受診なしで薬をもらえるようになりました。手順は以下の通りです。
患者(コロナの疑いなし、継続的に薬をもらっている、比較的状態安定)→病院へ連絡
病院→薬局へ処方せんFAX または、病院→患者→薬局もOK
薬局→患者へ宅配便または薬剤師が在宅訪問
料金は後日(振込対応もできるかも)
●何度も病院に来てもらわないと、病院経営が苦しくなるという台所事情
今回、一時的にでも規制緩和されたことで、将来的な緩和の実験にもなります。
日本では、1〜3か月に1回、病院受診することが多いです。
カナダ、フランス、オーストラリアなどでは、3か月分くらい処方されますが、1枚の処方箋で何度も薬を調剤してもらえる制度があります。これを、リフィル処方せんと言います。リフィル処方せんがあれば、病院受診なしで何度も薬局で調剤を受けられるので、病院受診は年1回程度ということもあります。
日本では、日本医師会などがリフィル処方せんに反対しているため、まだ実現できておりません。反対の理由としては、医師が患者の状態を把握するためには継続的な受診が必要というものです。裏の理由としては、病院に何度も来てもらわないと、病院の経営が苦しくなるからだともいわれています。いわゆる「利権」の考え方です。
以下略、ソース先をご覧下さい。
弁護士ドットコムニュース 3/23(月) 10:18
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200323-00010952-bengocom-soci